アクセス: 
お気に入りアイテム登録:
BLEACH Can't Fear Your Own World 1•2巻セット
「堺港攘夷始末」大岡昇平中公文庫 1992慶応四年二月十五日、フランス水兵と土佐藩兵との間にその事件は起った。殺されたもの、切腹したもの、死は免れたもの―。非運な当事者たちを包みこむ事件の全貌を厳密正確に照らし出そうとする情熱、歴史をみはるかす自由闊達な眼差し…。構想十年、歴史を文学に昇華させる夢を紡いだ偉大な作家の渾身の遺著。（データベースより）歴史を語るということの倫理をめぐって 「史実」を分かり易く感情移入しやすい「物語」にしてしまう、通俗的な「歴史小説」や「ジャーナリズム」に嫌悪感を持ち続けた大岡昇平の絶筆の書。日本だけでなく当時の英仏外交官の自伝等も踏まえた豊富な一次資料の検証を積み上げて、土佐藩、そして森鴎外による堺事件の歪曲を細部まで追及した本である。一般に「歴史小説」と呼ばれるものの、実際の読み心地は殆どアカデミックな日本近代史の論文といって良い。 勿論、どれだけ多くの一次資料を集めて読み込んでも、語り部の数だけ「歴史」が存在する以上、必ずはっきりしない「藪の中」というものが残る。そして、そこを埋め合わせる想像において初めて「当事者達が何を考えたか」、という仮説が立てられ検証されるのだが、その仮説の置き方において初めて「小説家」の能力が発揮される。ただ、それは最後の最後まで控えておき、可能な限り一次資料を積み上げて、まずはどこまでもぼんやりとした「史実」を掴むことに第一の優先順位を置く。このような「歴史的情報の処理」（大岡「歴史小説の方法」）に関する方法論を作家なりに示そうとした一冊である以上、大変細かな史料検証に付き合うことを本書の読者は強いられる。堺事件や大岡の森鴎外批判自体に関する知識と興味がないと、なかなか一気に読破するのは難しい本ではあるが、外交問題等を巡ってネットでインスタントな歴史論争が盛んになった今の時代にこそ、「歴史小説」を巡る大岡の謙虚な忍耐強さは僕らの心を撃つはずだ。（レビューより）#大岡昇平#人文#社会#歴史小説#幕末#海軍#堺事件#水兵#土佐#慶応4年#攘夷#事件#切腹#本#文学#小説#BOOK#思い出本屋#思い出本屋政治#思い出本屋日本史#思い出本屋江戸時代#思い出本屋犯罪#思い出本屋西洋文化#思い出本屋日本文化#思い出本屋日本#思い出本屋フランス
| カテゴリー: | 本・音楽・ゲーム>>>本>>>文学/小説 |
|---|---|
| 商品の状態: | やや傷や汚れあり |
| 配送料の負担: | 送料込み(出品者負担) |
| 配送の方法: | 佐川急便/日本郵便 |
| 発送元の地域: | 石川県 |
| 発送までの日数: | 2~3日で発送 |
【即納】
堺港攘夷始末 大岡昇平
文学/小説